『祟殺し編』終了。
いや、ホントに良く出来ている。
ここに来て、話の流れを変えてくるとは。
今までの中で一番好きなシナリオだ。
昨日の諸刃の剣云々は、すべて杞憂に終わった。
以下、『ひぐらしのなく頃に 祟殺し編』のネタバレあります。
標本は三つ。例の如く比較していく。
『祟殺し編』における一番の相違点は、今回主人公・圭一は命を奪う側に回っているという点である。
そのせいか解らないが、前のふたつのシナリオと違い、今回、圭一自身は命を狙われていない。
ここでの疑問点は、
この謎が解ければ、『鬼隠し』『綿流し』も様相を変えてくると思うのだが。

殺しに関連して、圭一が森の中で撲殺天使化している時間、クラスメイトは皆「圭一が綿流しの祭りに参加していた」と発言している問題について。
クラスメイトはドッペルゲンガを見たのだ、
とか捻くれて考えなければ、彼らは圭一のアリバイを作るため嘘の証言をした、と推察できる。
理由は、叔父殺しの容疑者から圭一を外すためであり、
同時に、祭りに参加できなかった沙都子に圭一が祭りに参加していなかったことを知られたくなかった、つまり
圭一が叔父を殺したことに気付かれないようにした、
とかそんなところではないか。
だからこそ、証拠となる森に埋められた叔父の遺体は移動させられていた。
ここでの疑問点として、
- クラスメイトはなぜ圭一が殺人を犯したことを知っていたか
- 大石はなぜ遺体を埋めた場所を知っていたか
- 沙都子はなぜ叔父が家に帰ってきたと嘘を言ったのか
無理やり説明できなくもないが。

祭りに関連する事柄。
前のふたつのシナリオと違い、『祟殺し編』では祭りの日に雨が降った。
もしかしたら、僕は何かとんでもない勘違いをしてるんじゃないだろうか。
このシナリオはホントに平行世界なのか?
時間ズレというオチも考えなくてはならないかもしれない。
『綿流し編』だったかで、大石が正月じみた挨拶をしてたのが引っかかった覚えがあるのだが、そうなのか?
ここでの疑問点は、
- なぜ他のシナリオと天候が違うのか
- 雨が降ったにも関わらず、クラスメイトは祭りが何事もなく開催されたらしいことを言っていた
後者は、口裏を合わせる時間がなかったため、か?
圭一のアリバイを作るにしても、少し強引な気がしないでもない。

レナの起こした過去の暴力事件について。
『祟殺し編』と『鬼隠し編』を重ねることで、竜宮礼奈がレナと名乗っている理由が解る。
「レナが金属バットで男子生徒を殴り、学校中のガラスを叩き割った」姿と、
「レナが沙都子から耳打ちされたときにロッカーを蹴り飛ばした」姿がシンクロすることから、
沙都子から耳打ちされた内容がレナに過去の出来事を思い出させた、と考えて間違いない。
では、礼奈(あえてこう書こう)に何があったのか。
ヒントは既に提示されていた。
- 被害に遭った男子生徒は礼奈を訴えていない
- 学校側は礼奈の暴力事件をうやむやにした
上のふたつの条件を少し変換させてやれば良い。
男子生徒は訴えたくても出来なかった、
なぜなら、男子生徒が礼奈の暴力事件のきっかけを作った張本人であり、その内容は公言できる類のものではなかった。
そして、学校側はその男子生徒の行為を世間に知られることを恐れたため、事件をうやむやにしたかった、と。
何が起きたか、語らずとも明白だ。
おそらく、沙都子は叔父に性的悪戯をされたのだろう。
だから彼女からそれを聞かされたレナは過去の自分の体験を思いだし、刹那に狂暴化したものと予想できる。

レナの人格について。
『鬼隠し』ではレナの人格が豹変してプレイヤはブルブルするのだが、上の事件を踏まえて考えると、レナの人格の分裂具合が見えてくる。
少なくともレナの中には4つの人格が内在する。
- 竜宮礼奈という第1人格
- 性的悪戯で誕生した凶暴な第2人格
- 病院で誕生した、オヤシロさまに傾倒する第3人格
- 笑顔の絶えない竜宮レナという第4人格
第1人格はオリジナル人格、第2、第3人格は交代人格、第4人格は主人格だと推測できる。
『鬼隠し』では第3人格、『祟殺し』では第2人格がひょっこり顔を出したわけだ。
ここで、考え過ぎかもしれない疑問点を挙げると、
警察からの追求から逃れ、事件を忘れるために新たな人格を作るのは解るが、
何もそれがオヤシロさま大好きっ娘である必要性がないと思うのは僕だけか?
第3人格がオヤシロさまの名を出したことで、礼奈は雛見沢村に帰ることになったわけだが、
彼女が無意識に雛見沢村に帰りたいと思ったのか、
それとも第3者に人為的に作らされたのか。
カウンセラが誰か気になる。
それは鷹野とか入江とかいう名前じゃないだろうな。

ラストでの雛見沢大災害について。
はたして、人災か天災か、という大きな疑問がある。
また、この災害は『鬼隠し』『綿流し』でも物語終了後に発生していたのか否か。
天災だったとするなら、圭一を災害発生後に移動させたのは誰か、という壁にぶつかる。
なぜなら移動させた人物は、ガスの発生及びガスの流れる経路まで知ることが出来たことになるからだ。
登場人物に地質学者なんていただろうか。
人災だったとするなら、予めガスの流れる経路をシミュレートしていたと考えられるが、
ならどうやって、なぜ、という大きな疑問が残されることになる。
ただし、少なくとも圭一を移動できた人物はかなり限られてくる。
もちろんガスで死亡した人間には不可能だから、大災害で行方不明扱いになっている人物が移動させたと考えて間違いない。

まあ、こんなところか。
依然、鬼隠しと祟殺しのルールは見えてこない。
だーっ、解らん。これ以上考えても答は出ないだろう。
次のシナリオに進む。