Disk2「ルシア篇」終了。
クリア時間は2時間03分。
短すぎる。
もうひとりのプレイキャラ・ルシアの操作方法は前作『DMC』での篭手に近いものがあって、モンスターをボコボコにタコ殴りにしたりと爽快なのだが、攻略するステージがほとんどダンテ篇と同じなので、楽しむ前にプレイが面倒に感じる。
彼女自身にも魅力がない、というのもあるが。
別にスタッフが製作に手を抜いたわけでもないのだろう。
むしろ彼らはユーザの要望に対し、誠実に応えている。
前作で“戦闘時の空間が狭い”という意見が出たから、今回は広い場所での戦闘が多いのだろうし、“銃器でマシンガンが使えれば良いのに”という声があったから、今回それが使用できるのだ。
開けた空間が多いので自然とカメラが引いたアングルが多くなり、キャラの姿が見えなかったり、位置が解かり辛くなったりするのをスタッフは意図していない。
マシンガンは使用できても性能が悪くて実戦ではさっぱり使えないのも意図されたものではない。
ボリュームが少ないと非難されたから、プレイキャラクタを二人に増やし、ディスクも2枚組みにしたが、
結果、ひとり当たりの使用できる武器が減り、攻略できるステージが減り、それでボリュームが減ったと感覚的にユーザが感じてしまっても、
そんなことをスタッフは意図してない。
ディスク2枚組みということで、ダンテ篇とルシア篇の双方を遊ぶことで物語の全容が見えてくるのでは、というユーザの期待も裏切られる。
なぜならストーリーがないのだから。
スタッフは純粋なアクションゲームとして2枚組みにしたのだから。
アクションのバリエーションの少なさが指摘されたから、見た目が派手で格好良いアクションを追加したのだろう。
ただ、壁走りとか、ジャンプしたときに地面に向けて銃を乱射するとか、使う機会がなく、まるで意味がないことを意図していないだけで。
すべてが裏目、裏目に出ている。
面白いように悲惨だ。
スタッフは純朴な羊だったが、木偶の坊でもあったわけだ。