
空白の時間
テレビの前に座る時間が長くなってきたという自覚がある。
「電車男」に「ドラゴン桜」、「女王の教室」などドラマだけでも週に三本も見ている。
以前は一本すらまともに見てなかった。
では、以前の僕はその時間、何をしていたかというと思い出せない。
何をしていたんだろう。
ところで「女王の教室」だが、
散々いじめられ、弱みに付けこんで脅迫までしてきた教師に、最終回で生徒たちが涙ながらに「ありがとう」はどうかと思う。
教師の言葉はすべて正論なのだが、やってきた事がやってきた事だけに、あんたに言われたくないという思いがどうしても先行してしまう。
そういった視聴者の思いを払拭するかのように、最終回では生徒たちが教師を褒めちぎる。
「先生の生徒で良かった」「子どもが生まれたら先生の名前を付けるね」など、あからさまな誘導が目立つ。
優しい視聴者はこの誘導で、実は鬼教師は生徒思いの良い教師だった、という結論に辿り着くわけだ。
現に、世間では概ね納得の内容、むしろ感動しました、みたいな雰囲気である。
そして、僕は優しい視聴者ではない。
追記。
どうやら最終回の視聴率が最高で31%を超えたみたいだ。
そうか、そこまで支持されたか。